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製品ができるまで

片桐貴金属では宝飾、装飾用貴金属品をはじめとした貴金属の一次加工品をお客様に提供させていただいております。
加工形状により工程は様々ですが、素材から仕上がりまで一連の製造工程を簡単にご案内いたします。

素材の決定

貴金属の品位は使用目的により様々です。
18KなどスタンダードなものからK752など細かい配合を合わせると、無数の配合が存在します。
そのため注文があった材質に合わせて必要な地金を調合し、次の吹き固めの工程へと進みます。

吹き固め

調合された貴金属を坩堝等に投入し、高温で溶かします。
調合された種類等により溶解する際の温度を使い分け、それぞれの材質に適した温度で溶解します。

吹き固めた素材の品位検査

調合吹き固めた合金が目的の品位に達しているか、吹き固めた合金が均一に混ざっているかどうかを確認するため、X線装置等を用いて品位検査を行います。
問題がなければ次の工程へ進めますが、
問題が発生した場合は再度調合を行ったり再度吹き固めを実施します。

連鋳機による鋳造

吹き固め均一になった合金を連鋳機に投入し、長い棒状や大きな板状の形に整えます。
材質により、温度や鋳造スピードを材質に合わせて調整するノウハウと技術力が必要になります。

圧延機または溝ロール機による加工

連鋳機により棒や板になった素材を、溝ロール機等によりさらに細く、長く加工していきます。
金属に圧力をかけ伸ばしていくと金属内部で内部応力が蓄積し、硬く、割れやすくなります。
硬く仕上げたい品物に関してはその内部応力を残したまま、
また柔らかい品物に仕上げたい場合は加工の途中で焼鈍(しょうどん)を行い、金属内部の応力を除去します。

各種加工形状に向けた仕上げ加工

溝ロール機にてある程度細く、または薄くなった品物に対して、さらに最終形状に合わせて加工を行います。

ダイスやスリッター機などを通し、線材、帯材、パイプ材等に仕上げます。

この際にも焼鈍を加工の合間、もしくは最後に行い、目的の硬さに仕上げます。

最終品位検査(社内検定)

連鋳機を通した品物の品位に問題がないかどうかを確かめるため、再度品位検査を行います。

弊社で溶解、加工を行う品物に関しては原則としてすべての品物に対して品位検査を実施します。

梱包・納品

仕上がった品物は要求された基準に満たしているかどうかを確認したのち、個別に梱包され発送の準備がなされます。

梱包された品物は順次お客様のもとへ手渡し、お届け、もしくは発送されます。